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アニメ「Charlotte(シャーロット) 」良かった点・疑問点・反省点を述べる(総括感想)

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久々にOPを聴いていたら無性に懐かしくなり、少し振り返ってみることにしました。賛否両論あるこの作品ですが、個人的には中々楽しかった。

ただ”面白さ”というものにはいくつか種類があって、この作品はと言えばアレやコレやとツッコミを入れることで面白さを得られるタイプの作品だと思います。そういう楽しみ方ができる方であれば、ご覧になられて損はないでしょう。お話しして参ります。

※Charlotte(シャーロット) のネタバレが多分に含まれています。未視聴の方はご注意ください。

良かった点

友利奈緒その人

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なかなかデレない斬新なヒロイン。安易にデレを見せないからこそ、たった一度きりのデレのインパクトが強い。中盤までずっと制服だったこともあって、ZHIEND(ジエンド)のライブデート回で披露した私服のインパクトが半端じゃありませんでした。割と私の視聴モチベーションは友利その人でした。

歩未死亡後の乙坂更正

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歩未が能力暴発で亡くなった後、乙坂が堕ちるところまで堕ちていって、みたらし団子片手に能力で不良をボッコボコにいなし、果てはクスリまでキメようとする衝撃の7話。当時一番盛り上がった回でした(ひとりで)。

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それを友利が阻止し、能力を使ってずっと側にいたことを暴露。ある程度予想はつきましたが、ようやく主人公とヒロインが心を通わせ始めたシーンで、グッときました。

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その後友利が、歩未の得意料理だった乙坂家秘伝のソースを使ったオムライスを乙坂に振る舞い、その味の懐かしさに涙するシーンはベタながらも思わず涙腺が緩んでしまいました。この辺りは、さすが麻枝准先生といったところ。

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乙坂の「みたらしモード」

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上述のグレた状態で、みたらし団子を片手に狂気じみた表情で不良との喧嘩に明け暮れる乙坂を揶揄した言葉が「みたらしモード」。

その後更正してしまったため、もうこの状態になることはないかと思いきや、最終話で精神不安定に陥り、再度みたらしモードが復活しました。

どんなことをやらかすかまったく予測がつかない、主人公にあるまじきエキセントリックな状態がなかなか愉快でした。嫌でも出番の多い主人公だからこそ、すっ飛んでる方が観ていて飽きないのです。

疑問点

友利はなんでいじめられてたの?

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5話で学校のJK達にリンチされていました。その間友利はイヤホンをつけて無抵抗。何事もなければ友利がされるがままでいるとは思えません。「自分にリンチされるだけの理由がある」と考えているからでしょう。

高城が助けようとする素振りもなく「仕方ない」と静観に徹していましたが、彼が理由を知っているということは、生徒会絡み。ひいては能力者絡みの理由であることが伺えます。

乙坂をボッコボコにしたように、強硬手段で能力者を更正させていることが原因なのでしょうか。理由はなんにせよ、このいじめが後々になって絡んでくることはありませんでした。友利が不憫であること、誰に理解されずとも信念を貫き通すことをアピールするための演出なのでしょうが、他にやりようがあったようにも思えます。

高城のバックグラウンドはどうなってんの?

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なんらか事情がありそうな描写をしておきながらも、その真相は明かされませんでした。一番の謎は7話。歩未が亡くなってグレていた乙坂にオムライスを食べさせようと友利が訪れたのは、何故か高城家。

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夜だというのに誰もいない様子で、そのことを乙坂が尋ねるも友利は「留守」としか答えませんでした。高城の実家のことを友利が知っているというのも妙な話です。家の中が荒れている様子はないので、直近まで誰かが住んでいたのか、それとも友利が掃除をしたのか…。

この謎はもちろん、そもそも高城本人の掘り下げがほとんどなかった。ゆさりんファンでなかなか頑丈な、モブより出番が多い憎めないやつ。印象としてはそんなもの。いてもいなくても物語にほとんど支障がない役割に留まったのが残念。

サラって結局なんだったの?

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ZHIENDのボーカルとして、ライブ公演のため日本に来訪したサラ・シェーン。8話サブタイトルの通り、乙坂と邂逅し、能力のおかげで音楽で成功したことをほのめかす過去を語ります。代償として両目の光を失ったとも。

かつての能力者としてガッツリ物語に絡んでくるのかと思いきや、ZHIENDの曲が重要なキーとなることはあれども、本人の登場はたった一話だけ。

能力絡みで悲惨な出来事と対峙しなくてはならない乙坂の未来を示唆するための存在なのでしょうが、あまりにポっと出で必要だったのかどうか。

ZHIENDの曲ってなんで特別なの?

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サラの歌声をトリガーに、精神崩壊した友利兄の病状が回復したり、乙坂が兄のタイプリーム能力で改変される前の世界を思い出すことになるのですが、その理由は謎のまま。かつて能力者だったサラの歌声には、能力者に働きかける特殊な作用がある?友利がZHIENDの大ファンなのも、そのことが理由?

最終回で乙坂はなんで段々病んでいったの?

世界中の能力者から能力を奪う旅に出た乙坂ですが、能力を奪うごとに精神的に病んでいきました。多くの能力を奪うと、脳に負荷がかかる?なんとなく雰囲気で察することはできますが、具体的な説明はありませんでした。

反省点

黒羽姉妹の存在は必要だったのか?

高城と同様、物語の進行には必要ない黒羽姉妹。マスコットキャラとして、癒しをあたえてくれはしましたが…。正直、序盤のポッと出能力者と同様、生徒会メンバーとなる必要性はなかった。

人物の掘り下げが浅い

高城や黒羽姉妹は物語に絡むことが少ないため、自ずと人物背景が掘り下げられず、どうも印象が薄い。しかしまあ、主軸に関わらないからこそ、平穏な学園の象徴に一役買った面はあります。

歩未が亡くなる回までポッと出のキャラクターが多く登場したり、兄貴と愉快な仲間達がわんさか登場することで、風呂敷を畳むことができずひとりひとりの描写が疎かになってしまった感じがあります。魅力的な人物が多いだけに、もったいない。

ワンクッションのない急展開が多い

ようやく兄貴と再会して歩未を救ったと思えば、タイムリープ能力を狙って急遽中国マフィアが来襲してきたり、最終話でいきなり乙坂が世界から能力者を消すために能力奪取の旅に出たり、急展開の割にまとめられていない部分が多い。序盤で一話完結の能力者探索をせず、もう少しこの辺りの展開に尺を設けておけば丁寧だったと思います。

ワンクールに要素を詰め込みすぎた

ゲスと銘打たれやりたい放題だった主人公。ダークヒーローというよりも本当にただのゲス野郎といった具合でなかなか斬新に感じていたのですが、二話以降ナリを潜めツッコミ系の常識人と化します(みたらしモード以外)。いっそのこと、ゲス設定は必要なかったのでは。

ZHIENDや柚咲の音楽要素も必要だったのかどうか微妙なところ。ZHIENDの曲は物語のキーとなっていますが、中盤流れる柚咲のPVはまるで必要性がありません。ただ作り手の好きな要素を無理矢理押し込んだように感じました。物語の佳境で一曲分の尺を取った割には、アニメーションのクオリティも微妙という。

このようにひとつひとつ面白いと思う要素はあれども、あれこれ詰め込みすぎてひとつひとつが薄味になってしまっていることや、それぞれの整合性が取れておらず宙ぶらりんになっていることが残念。

まとめ

ツッコミどころは多々ありますが、歩未が亡くなってからの勢いは凄まじいものがありました。当時は続きが気になって一週間が待ち遠しかった。惜しむらくは、話の整合性を保持しつつその勢いを維持できていたなら、という一点に尽きます。

そんなわけで緻密さよりも勢いを優先する方、ツッコミどころを楽しみに変換できる方におすすめの作品です。それでは。

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