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【ネタバレ注意】アニメ版「僕だけがいない街」をすべて観終えたので、感想を述べる

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アニメ最終話が放送されたので、振り返ってみることにします。

※アニメ「僕だけがいない街」のネタバレが多分に含まれています。未視聴の方はご注意ください。

キャラクターデザインがかわいらしい

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原作漫画の絵柄はやや癖があるので、アニメの洗練されたかわいらしいデザインの方がとっつき易い印象です。雛月のほっぺのぷにぷに感が秀逸。

アニメならではの演出で描写補完ができていた

リバイバル発動前に出現する青い蝶やリバイバル発動・過去回想時に場面をフィルムに模した表現など、映像化ならではの演出追加が良かった。

タイムリープものには切っても切り離せないバタフライ効果や、再上映(リバイバル)という名称にちなんだ演出です。うまいことやるものだなぁ、と感心させられました。

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また、悟が八代の術中に嵌り殺害されてしまったのか?という引きで終わった次回のOPで悟だけがいなくなる演出も素晴らしかった。細かいところで手が込んでいます。

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最後にもうひとつ。リバイバル中の子ども悟のモノローグが大人の方の声だというのは、アニメならではの手法ですね。逆に悟が昏睡から目覚めた後、記憶が戻っていない間のモノローグが子ども時代の声のままだというのもなかなか憎い演出です。

悟の声は本職が担当すべきだったかも?

現代(2006年)

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俳優の満島真之介さんが担当されています。

落ち着いたモノローグは低音が映えていて良かったのですが、悟の感情が高ぶる場面できちんと気持ちを表現できていないように感じました。たとえば雛月が給食費泥棒の濡れ衣を着せられたときや、ヒロミが殺害された理由を知ったときなど、もっと激しく声を荒げて憤りをあらわにして欲しかった。

子ども時代(1998年)

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女優の土屋太鳳さんが担当されています。

本職の声優さんと比較するとやはり粗があるものの、きちんと喜怒哀楽を表現できていたように思います。ただ、29歳の男性ではなく、身体年齢どおり10歳の男の子を演じているように聴こえました。ただしこれは、リバイバル時の悟の表面的な振る舞いにソツがないから、という理由もあります。

見た目はこども頭脳は大人という複雑な設定は、さすがに本職でなければ声だけで演じるのは難しいんでしょうね。佐知子役の高山みなみさんのコナンの演技は凄いものなんだな、と改めて実感した次第です。アフレコ現場でそういうやり取りはあったのだろうか、なんて。

シーンカットや改変でややしっちゃかめっちゃか

悟の心情不足

悟のモノローグがそれなりにカットされており、彼の思慮深い一面が丸きり描写できていませんでした。佐知子殺害現場に出くわしたあと警察に事情聴取されて取り乱すなど、原作にない描写も追加されており、表面上の行動だけをなぞるとちょっと間抜けな感じに。

八代絡みのあれこれ

八代の過去回想はばっさりカットされています。また、悟が目覚めてから記憶を取り戻すまでのいきさつが改変されています。

原作では病院で再会した愛梨を大切な存在だったと認識し、もう一度コンタクトを取ろうとしてすべてを思い出すところを、アニメでは雛月との再会時にすべてを思い出すことになっており、きっかけが異なっています。そのため愛梨の役割は失われ、病院で再会する相手も八代に置き換わっています。

その後八代が悟を殺害しようと企て病院の屋上に連れ出すも、悟の記憶が戻っていると知ってすったもんだ。最終的に八代は運命に抗い続ける悟に特別な感情を抱いており、彼なしではもはや生きていけないことを理解し、殺害は失敗に終わります。

原作では演出で表現していた八代の心情をより具体的かつ誇大化した台詞に置換したという印象。あまりに誇大化しすぎていて、原作の八代らしからぬ言動・行動が多くやや困惑気味でした。

八代と悟の関係に比重を置いたラストにしたのであれば、八代という人物説明のために、彼の過去回想はなんとしても挟むべきだったのではないか、というのが率直な感想です。

「僕だけがいない街」が伝わりにくい

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悟が目覚めてからのあれこれがばっさりカットされているので、リバイバルを経て得たケンヤやヒロミを含む仲間たちとの絆がいまいち描写できていません。

悟が昏睡していた間も彼を大事に思う仲間がいた、それが彼のかげがえのない宝である、という部分がタイトルにかかってくるのに、それを十分に表現できないのは痛いかなと。

まとめ

尺の都合で後半にがっつりカット・改変が織り込まれ、そこで賛否両論わかれるのではないかと思います。原作を完全踏襲するにせよ結末を改変するにせよ、2クールでどっしり丁寧にやっても良かったのかもしれません。ただ、スピーディな展開で引きが強い部分がアニメの魅力でもあったので、そこは難しいところ。

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