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【響け!ユーフォニアム2】久美子と麗奈の関係は果たして百合なのか?

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満を持して始まったユーフォニアム二期。主人公である黄前久美子の山場は一期で既に乗り越えてしまっているのでいかがなものかと訝しんでいたのですが、蓋を開けば全力でぶつかるからこそ不穏な人間関係とその中にある微かな甘み。作品の根幹はなにひとつ変わっていないわけです。お話しして参ります。

お互いの印象はいかに?

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当たり前に流されず、「特別になりたい」と考える麗奈からすると、外面を合わせて仲良しこよしに振る舞う有象無象は唾棄すべき存在です。だからこそ、その有象無象を内心冷めた目で見つめる久美子を一線画した存在と認識し、関心を持つに至ったわけです。そのことが明らかになった瞬間が、一期の「愛の告白」。

一方、久美子からすれば、中学の合唱コンクールでダメ金であることに妥協せずそのことに悔しさを抱いていた唯一無二の存在であり、かつ失言を漏らしてしまった心残りの相手でもあります。気がかりであるがゆえに麗奈の様子を伺ううち、次第に人間性自体に関心を抱くようになったのではないでしょうか。

かくして互いに関心を寄せながらも、一歩踏み出せないなんとも形容しがたい関係を築いていくわけです。

いつしか唯一無二の存在となる

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あがた祭りで二人で山に登り、ありのままの自分を打ち明け合った二人は、実に近しい関係となります。

人と人が近づくきっかけなど、共感できる思想や事柄ひとつあれば十二分です。逆に言えば、思想や事柄が異なれば、どれだけ傍にいようとも受け入れがたいわけです。その点で言えば、久美子と麗奈は相性抜群だったのでしょう。

周囲と相反することなく溶け込めるコミュニケーション能力がありながらもどこか冷めた面を持つ久美子と、そもそもにおいて特別にありたい麗奈。久美子からすれば特別にあろうとする麗奈が眩しく感じられ、麗奈からすればその在り方が大衆的ではない=特別に近い久美子に憎からぬ気持ちを抱くのはごく自然の流れであるわけです。

互いに、他の誰も持たない唯一無二を獲得する存在であるわけで、だからこそ誰よりも近しい存在と感じるからこその距離感なのです。言ってしまえば、恋慕の対象以上に近く思えることすらあり得る。そのことに、なにひとつ違和感はありません。

そんなわけでときには肩を寄せ合ってみたり…。

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手を繋ぎあってみたり…。

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二人きりの約束を交わしてみたり…。

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憧憬や共感は、ときに恋愛に勝る、あるいは酷似した感情を生み出すこともありうるのです。本来そのことに年齢は関係ないと思いますが、一方が既にパートナーを確立した場合そのような共依存に近い関係には至らない可能性が高いでしょう。

だからこそ、パートナーがおらずとも不思議ではない若い時分に発生しやすい現象・感情であるとも言えるかもしれません。言うなれば、人生の地盤が不確かだからこそ起こりうる一種の疑似恋愛に近い関係性なのです。つまり、一定の年齢に達していても、人間関係が不明瞭であれば、築きうる関係なわけです。

衝突なくある程度の人間関係を築ける久美子と違い、特別であろうとして人間関係の希薄な麗奈からすれば、ようやくできた久美子という存在に、必要以上に接近するのは自明の理なのです。そうした麗奈に、久美子がある程度あてられているのが現状でしょう。

まとめ

性別に関係なく、近しい人間にいっとき恋愛関係以上の距離感を抱くことは理解できます。人によっては、そのまま恋愛感情に発展することもあり得るでしょう。しかし、久美子・麗奈、互い・もしくは一方の恋愛が成就した際にどのようになるか私にはわかりません。原作未読ですので。

その辺りも含めて楽しみに観賞します。それでは。

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