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柳と九条を見守る正統派ラブコメ「ラストゲーム」が面白かった

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ラブコメはこうじゃなくちゃなぁ!としみじみ実感できるこの作品。何が「こうじゃなくちゃ」なのかと問われれば、「当人同士の関係にニヤニヤできる」と答える他ありません。

三角関係をこじらせて昼ドラのごとくドロドロしていたり、シリアス引きずりすぎて胃が痛くなったり、そんな場面はちゃんちゃら望んでいないわけです。

ひとえに主人公とヒロインのやり取りに悶えたい。そうした趣向の方に是非ともおすすめです。お話しして参ります。

どんな漫画?

容姿端麗、頭脳明晰のみならず、父が大手リゾート会社の社長、つまりはボンボンの主人公「柳尚人」。

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父の威光を我が物と考え周囲にひけらかしていた小学生の彼は、あるとき転校してきた「九条美琴」に己の価値観を欠片も残さず破壊されてしまう。

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勉強、運動、初めて自分を上回る存在につきつけられたその言葉が、いつまでも突き刺さったまま。柳はどうにかして九条を打ち負かそうとあれやこれやを手を打つものの効果なし。

その末思い至ったのは、「九条を自分に惚れさせた上で、彼女を振る」という、倫理にもとるなんともあくどい行為。

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計画遂行のため九条への接近を続ける柳ですが、ふとしたことがきっかけで九条が「女の子とであること」に気づいてしまう。

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なんやかんやで大学生まで関係は続き、自分の気持ちを自覚した柳が九条にひとつのゲームを持ちかける。

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それが「ラストゲーム」。

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イケメンのあたふたを見守る作品?

とにもかくにも一方通行かつ空回る柳→九条への気持ちがギャグタッチで面白おかしく描写されていて、柳の一挙手一投足を眺めているだけで楽しくなってくるこの作品。

上述の通り本来は非のうちどころのない完璧超人である柳が、ごく一般的な家庭に生まれ、マイペースにことを進める九条に翻弄され続ける。柳は九条のことが気にかかってしかたないけれども、九条は柳のことを特に気にかけていない、一見すると暖簾に腕押しのような関係に思えるわけです。

しかしそれは大いなる誤解。九条自身が自覚できていないだけで、柳は自分の隣にいて当たり前になっていて、本当は失いたくない大事な存在だったのです。そのことを認識した彼女は、柳にこう告げるわけです。

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ああ、なんとものっぴきならない相手である。いっそ柳に同情を禁じえないほどに。そう感じてしまう二人の関係を、時にはニヤニヤしながら、はたまたドキドキしながら見守る作品です。

「柳のおかげで私は」

柳を大事な「友達」であると気づいた九条は、彼にふさわしい人間になれるよう努力を始めます。これまでおろそかにしていた人間活動。つまりはサークルに入ってみたり。

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同窓会に顔を出してみたり。

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小学生の時分「鉄の女」と呼ばれていた頃の面影などどこ吹く風、いつしか変わっていた九条。

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本人の目の前で言ってあげれば良いものを、とは思うものの、そのすれ違いがまた醍醐味であるとも思うわけです。

そのことが原因ですったもんだあるわけですが、ここがポイントかな、とも思える。柳が九条を追いかけることから始まった二人の関係ですが、九条に足りない要素を柳が所持している。そしてそのことを認識している九条が、どうにかして不足を補おうと努力している。

柳→九条の一方通行ではまんざらなく、お互いがお互いを意識して、そのことが理由で行動を起こす。言うなれば相思相愛なわけですが、にも関わらずまるでアンジャッシュのコントのような絶妙なすれ違いを楽しむ。これぞ本懐。

デレ九条かわいい

こんなんだったのに、

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こんなんなったり、

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はたまたこんなん。

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かわいい。平素の感情表現が乏しいように感じられるからこそ、ふとした瞬間に爆発的かわいさが生まれるのではなかろうか。何事も安売りはいけないわけです。

まとめ

九条がかわいい。なんか知らんけど柳もかわいい。イケメンで金持ちのくせに鼻につかない性格に好感を持てます。しかしそれは、九条美琴に出会ったからこそ。

柳でなければ少しズレた九条のマイペースに付き合い続けられないし、九条のように権力や容姿など無関係に人となりを重んじる、つまり親の威光を度外視し自分自身を見てくれる人間でなければ柳は真に幸せになれない。出会うべくして出会った二人なのでしょう。

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